楽しくお散歩しましょう【その③】

トレーニング


今回お話しするのは「リーダーウォーク」についてです。

リーダーウォークという言葉をご存じでしょうか。

お散歩をするときの理想の形で、ワンちゃんが飼い主の横を自主的に歩くことを言います。

その意味や必要性、やり方についてお話していきます。

【リーダーウォークをする理由】

①犬と飼い主を危険から守るため

リードをピンと張って散歩をしている姿をよく見かけます。

それではワンちゃんのコントロールがうまくいきません。

先導させて歩いていると道路の飛び出しや思わぬトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。

飼い主さんの横について歩くことで飛び出しの心配もなくなり、制御しやすい状況を維持することができます。

②ストレスなく散歩ができるため

外の世界はワンちゃんにとって興味のあるものばかりです。

知らない犬や人。初めてかぐ臭い。

好奇心旺盛な犬にとっては興奮材料の塊です。

そうなると飼い主のことなんか忘れてあっちへ走ったりこっちへ走ったり、リードを引っ張りまわすことになります。

飼い主さんもそれに負けじと引っ張らなければならないので緊張状態が続いてしまい、とても楽しい散歩とはいきません。

引っ張り合いをしながら散歩をすることで余計疲れてしまって、散歩に行くことに億劫になってしまいますよね。

それに首や体に負担がかかってけがにつながるケースも少なからずあるかと思います。

そんな時、飼い主さんの横を歩いていれば安心なんだということを覚えさせておけば、むやみやたらに走ることはないし、リードを引っ張り続けるということもなくなります。

意思の疎通も取りやすくなってお互いにストレスを感じずに散歩ができるようになります。

【リーダーウォークの基本・やり方】

基本:飼い主の横を歩くこと

「リーダーウォーク」の基本はワンちゃんが飼い主の横について歩くことです。そして、飼い主が止まったら止まる。飼い主が歩き出したら歩く。

それができればおおよそリーダーウォークができているといって良いでしょう。

リーダーウォークを教え始めるタイミングは早ければ早いほど良いです。お散歩し始めのタイミングから始めれば、最初から違和感なく飼い主さんの横を歩いてくれます。

しつけをするのにはある程度の信頼関係が必要になるので、もしかしたら一朝一夕にはいかないかもしれません。

しかし、正しいやり方を根気よく続けていれば徐々にでもできるようになっていきます。

教え方:段階を踏んで少しずつ

①真横に立つ

まずは飼い主の真横に立つ練習です。

基本的に左側に来てもらって散歩をします。そのため、まずは左手でおやつを持って左側に誘導します。

来てくれたらおやつを挙げてほめましょう。

②数歩歩く

それができるようになったら今度は数歩前に出ます。

飼い主の後を追いかけてついてきてくれたらすかさずおやつをあげて褒めましょう。

③今度はリードをつけて

実際にリードをつけて歩いてみます。

もしこの時、走りだそうとしたり、言うことを聞こうとしない場合は、ワンちゃんの進路に体を出し、反対方向へ進みます。

ほんの少しで大丈夫です。

この時、ワンちゃんとアイコンタクトを取ってしまうと遊んでいると勘違いして、トレーニングが難航してしまうかもしれません。

あくまで毅然とした態度でトレーニングを行います。

また本来の進行方向へ歩き出し、言うことを聞いてくれたらほめてあげましょう。

そうすることで、リードを引っ張ったり、飼い主さんより前に出ると散歩が終わってしまうという印象をつけることで、飼い主さんの行きたい方向へ行ってくれるようになります。 

④慣れてきたらいろんな方向に歩きましょう

まっすぐ歩くことに慣れてきたら、ジグザグに歩いたり急に止まったりして、変則的な動きを取り入れてみましょう。

適度にほめることを忘れてはいけません。

お散歩のルートは予め決まったルートを歩くとよいでしょう。

進行方向がわかると進む戻るがわかりやすいと思います。

【まとめ】

ワンちゃんが飼い主の隣を歩くことは簡単に見えて実は高度な技術です。

「リーダーウォーク」ができているということはそれだけ信頼関係が築けているということの何よりの証になります。

リーダーウォークができるようになった暁には堂々とどや顔で街を歩いてやりましょう。

そうでなくてもワンちゃんとの快適なお散歩生活に必ずなるはずです!

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