ペットと考える防災-同行避難と同伴避難-

防災

災害大国と言われる日本。

世界全体に占める日本の災害発生割合は,マグニチュード6以上の地震回数20.8%,活火山数7.0%,死者数0.4%,災害被害額18.3%など,世界の0.25%の国土面積に比して,非常に高くなっている。

災害を受けやすい日本の国土https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h18/bousai2006/html/honmon/hm01010101.htm

毎年多くの災害を経験する中で防災活動は欠かせません。

特に犬や猫、その他の動物を飼っている家庭では飼っていない家庭に比べて、防災活動に対する備えは格段に多くなります。

今回は「ペット災害危機管理士」の資格を持っている立場として、避難の手段についてお話ししようと思います。

同行避難と同伴避難

災害が起きたとき、ペットと避難する手段は2種類あります。

それが「同行避難」と「同伴避難」です。

どちらも似たような印象を受けますが、その意味は大きく異なります。

それぞれ一つずつ説明していきます。

同行避難

「同行避難」は災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。

つまり、避難の際にペットと一緒に避難所まで避難する行為です。

東日本大震災の際に緊急避難を余儀なくされたせいで、ペットと避難することがかなわなかった家庭も多くありました。

その結果、放浪することとなってしまった犬は東北においては3000頭を超えています。

猫は登録制度がないため、正確な数字はわかりませんが数多くの失踪届が出されているそうです。

犬や猫、その他小動物にしても一緒に避難することは家族を守ることにつながります。

同伴避難

「同伴避難」は避難所でペットと一緒に避難生活を送っている状態を指します。

一つ注意しなければならないのは、必ずしも同じ空間にいることではない点です。

避難所では老若男女ペットを飼っている方もそうでない方ももちろんいます。

その中で、ペット飼養者専用の空間を作ることは非常に難しいと思います。

避難生活を飼い主のそばでいられることが最上の選択だとは思いますが、それがかなわない場合は、ペット飼養の部屋を別途用意し、その中でお世話をするということもあります。

近くの避難所が同伴避難ができるのか、同じ空間で避難生活を送れるのか、別途スペースを設けているのか、予め確認しておきましょう。

まとめ

東日本大震災以降ペットとの避難の在り方は大きく変わってきています。

ペットは家族という認識が広まっていく中で、自分の命を守りつつペットの安全も確保していくにはどうしたらいいか、今一度家族で話し合ってみるのも良いかもしれません。

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