近年では「ペットの家族化(Pet Humanization)」という言葉も出てきたように、家族同然の扱いをするようになってきました。
それに伴って一緒に旅行をすることも増え、一緒に乗れるバスツアーも出てきています。
飛行機などで行く長距離の旅行にもペットを連れていく家庭は多いように思います。
飛行機が全焼してしまう事故があり、旅客機に乗っていた乗客及び搭乗員はすべて脱出できたようですが、貨物室にいたペットは亡くなってしまったそうです。
今、この事故の中で話題となっているのは貨物室に閉じ込められたまま亡くなってしまったペット。
ペットは原則貨物扱いとし、クレートやケージに入れて貨物室での移動となっています。
今回の一連の事故を受けて、ペットを貨物室に入れないようにする署名活動が行われているそうです。
貨物室に入れないということは客席に載せるということになると思いますが、果たしてそれはいいものなのか、お話していきます。
客室に乗せられるとしたら?
メリットとデメリット
客室に乗れるメリット
飼い主と一緒に乗ることが出来れば、お互いにとって安心感を得られます。
また室内の環境が一定に保たれているので、不安になることはありません。
飛行中の些細な体調の変化も見逃すことなく対応できるでしょう。
気を付けなければいけいないデメリット
飼い主にとってはデメリットは少ないかもしれません。
しかし、普段乗り慣れない飛行機に乗るということは犬にとっては大きなストレスになる可能性があります。
不安や緊張から粗相をしたり、吠えてしまったり、パニックになってしまうことも考えなければなりません。
ほかの乗客がいることも忘れてはいけません。
動物が苦手な方もいれば何らかのアレルギーの方もいます。
また、臭いに敏感で体調を崩しやすい方もいるでしょう。
クレートで持ち込むにしても到底防げるものではありません。
こうして改めて気をつけなきゃいけないことを考えてみると動物を持ち込むことは容易ではないことがわかります。
避難しなければならないとき
乗客が避難するとき、基本的に物を持っての脱出はできません。
荷物を取り出す人が続出してしまうと後ろで避難を待つ人が足止めを食らってしまいます。
焦って荷物をひっかけてしまうことも予想できますよね。
このことを踏まえると当然クレートも置き去りして脱出しなければなりません。
クレートから出して抱えて脱出することもおそらく不可能だと言っていいでしょう。
つまり、貨物室にせよ客室にせよ、緊急時には連れては脱出できないということになりそうです。
まとめ
ペットを人間と同じ客室に入れるということはそれほど簡単なことではありません。
もともと犬や猫にとって環境が大きく変わることは非常にストレスがかかるものです。
健康と安全を考えると、長距離の旅行には連れて行かず、ペットホテルやシッターに預けることが無難なように思います。
ペットの命を一番に考えて守れるのは飼い主さんだけです。
旅行に連れていくべきなのかどうか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
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