こんにちはむぎ茶です。
イヌという動物は遺伝子は同じながら多種多様な見た目を持っている非常に珍しい動物です。
大きさやフォルム、毛色などここまで様々なバリエーションを持っている動物はそうあるものではありません。
その中でも今回は、マズル、つまり鼻の長さについて紹介します。
最もスタンダードな中頭種
中頭種は、頭蓋とマズルの長さがほぼ同じ、もしくは少しマズルが短い犬種のことを言います。
例えば、コーギー、ラブラドール、ポメラニアン、柴犬、チワワなどです。
犬種の中でも個体差があり、ほか2種類よりも範囲が広く、長短が激しい種類でもあります。
この中頭種は犬の先祖といわれる動物と同じようなフォルムをしています。
柴犬をはじめとする日本犬やバセンジーなどは祖先の形を色濃く残す犬種の代表例です。
いろんな用途に対応するため作られた種類で、最も犬種数が多く存在しています。
バランスのいい体型で飼いやすい子が多いのも中頭種ならではで、人気の犬種もたくさんいるのも納得ですね。
マニアも多い短頭種
鼻の短い犬種と聞くとパグやブルドッグ、シーズーなどが思い浮かぶと思います。
その見た目通り、鼻がペシャッと潰れたような犬種です。
短頭種はなぜ作られたのか理由は様々です。
狩りの時に鼻が邪魔にならないように、闘犬として(チベタンマスティフや土佐犬など)、獅子に似せて作られた(チャウチャウ)など。
その特徴的な鼻ですが、外見の可愛さと引き換えにデメリットも多い種類です。
まず、鼻の周りや目元に皺があります。
この皺の間は毎日ガーゼなどで拭き、お手入れしてあげないと蒸れて汚れ、悪臭を放ってしまいます。
同じく目元にも皺があり、長毛種の子は目頭の被毛を頻繁にカットしてあげないと被毛が目に入り、眼病や失明の恐れも出てきます。
もちろん単純に目元が隠れて見えにくくなるので、定期的なトリミングは必要です。
そして最も気を付けたいのは夏です。
犬は口で息をして、舌の血管温度を下げて体温調節をします。
よく舌を出しているのはこのためです。
体には汗腺がないためこの方法で体温を下げますが、短頭種はマズルが他の犬種より口が小さく、体温を下げるには時間がかかります。
そのため、体温調節が苦手なのです。
夏は蒸れやすく体温調節が難しい、短頭種にとっては天敵な季節というわけです。
なので短頭種を飼っている方は、この5月頃から熱中症対策をしてあげることをお勧めします。
高貴な印象の長頭種
続いて長頭種。
こちらは頭蓋よりマズルの長さが長い犬種のことを言います。
例えば、イタリアングレーハウンド、ボルゾイ、サルーキなど。
足が長く、ゆったりとしたそのたたずまいは気品を感じる犬種も多いですよね。
長頭種はいわゆるサイトハウンド(視覚ハウンド)に多く見られる形状で足が速い子が多いです。
中には時速70キロを超えて走る犬種もいます。
もし長頭種を飼おうとお考えのかたは広い空間で、走って遊ばせてあげると喜ぶかもしれませんね
そして長頭種はマズルが長いのが特徴ですが、マズルが長い分体温調節も得意なので暑さには強いです。
そして視野も広いのが長頭種。
サイトハウンドというのは視覚で獲物を見つけて捕らえる猟犬で、視野の広い犬種が多いです。
その代わり、目の前のものは見えずらいので、たまに鼻先を壁にぶつけたりすることも・・・
アフガンハウンドやボルゾイのようにしつけが難しい犬種もあり、小さいころからしっかりしつけないと、大型犬は特に成犬になってからでは手が付けられなくなってしまいます。
チワワでさえ本気で噛めば人の手は腫れあがり、穴が開きますから、大型犬の長頭種が噛めば、指なんてなくなり、骨折が当たり前です。
しつけは、それだけしなくてはいけないもの。
大型犬を飼うときは特にお気を付けください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マズルの長さによってそれぞれ特性があり、違った魅力があります。
それぞれのタイトルにもつけましたが、スタンダードな中頭種、マニアの多い短頭種、高貴な印象の長頭種。
今度犬を見かけたときはマズルの長さに注目するといいかもしれません。
今度ペットショップなどで犬を見るときにマズルの長さに注目すると面白いかもしれません。
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