ピンと立った大きな耳、フリフリとしたおしり。
かのエリザベス2世に愛されていることでもおなじみのウェルシュ・コーギー・ペンブローク。
女王の葬儀に参列したことでも知られています。
イギリスを代表する犬種といっても過言ではありません。
【サイズ】
体高はおよそ25~30㎝で寸胴体型です。
体重は10~12㎏ほどで中型犬に分類されます。
ペンブロークの大きな特徴といっても過言でないのはしっぽがない、もしくは極端に短いことです。
これは生まれつきというわけではなく、生まれて2~5日後に断尾しています。
理由はいくつかありますが、そのうちの一つは安全性です。
コーギーは足の短さに似合わず長いふさふさなしっぽが生えています。本来牧畜犬としての役割を持つ犬種で、しっぽがあると踏まれたりして危険だとされていたため、断尾をする習慣がありました。その習慣が今も残っているというわけです。
そのほかの理由としては昔イギリスでは犬の大きさに準じて犬税というものが課税されていました。それを逃れるために断尾していたということもあります。
現在では、ペットとして飼うことが増えたため断尾をせずにふさふさのしっぽを携えたコーギーも少なくありません。
【被毛の性質】
ペンブローク種はダブルコートで換毛期にはたくさんの毛が抜けます。
毛色はレッドかセーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンがあり、足や前胸、頸の白斑はあってもなくてもよいとされています。
首回りが一周白く覆われているとマフラーみたいでとても可愛いですよね!
【性格】
とても好奇心旺盛で活発です。
牧畜犬というだけあってとてもパワフルな犬種でもあります。
牧畜犬の中でも小柄ですが、小さいからといって侮ってはいけません。
牛を追いかけていた歴史もあり、ほかの犬や小動物を見たときに追いかけまわしたり吠えたりすることもあります。
さらに警戒心も強いため、見知らぬ人に吠えたり噛みついてしまうかもしれません。
日常的に噛み癖や吠え癖を直すようトレーニングしていきましょう。
また、マテやフセなどの基本的なしつけもできるようにしておきましょう。
【かかりやすい病気】
ダックスと同じく胴長短足の犬種のため、「椎間板ヘルニア」には気を付けたいところです。
それに加えて「変性性脊髄症」にかかりやすいです。痛みがなく徐々に進行していくもので最終的には後ろ足が動かなくなってしまいます。遺伝性疾患のため治療法は確立されていません。献身的なケアを心がけましょう。
病気とは少し違いますが、肥満になりやすいです。
日本で見かけるコーギーはたいていポチャッとしていて重そうに歩いているのをよく見かけます。お腹が地面についてるんじゃないかってくらい。
小柄ですが、運動量に気を付けて発散させてあげましょう。
朝夕の散歩に加えて、運動できる時間を設けてあげられるとなお良いです。また、日々ブラッシングをすることで、体形の変化にも気づけるようになると思います。体形維持のためにも運動と観察を忘れずに行いましょう。
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